082 私と『誤作動する脳』

 

フラクタルの〆は家系ラーメン担当、のぞみです。
 
最近、新型コロナウイルス対策やらなんやらで、どうやらストレスがかなり溜まっているらしい。
 
毎日普通に起きて、毎日普通に仕事に行って、毎日普通にご飯を食べて、毎日普通に寝て、たまに胃腸の調子悪いなぁ、しんどいなぁ、って思いながら、普通に生活をしてるつもりだったんだけど、プライベートで『最近ずっとピリピリしてる、態度も文字も当たりがきついよね』『メイクのせいもあるかもしれないけど、表情が全然変わらないよね』って言われて、そこそこショックを受けた。
なんならストレス耐性めちゃくちゃ強いメンタルタフネスくらいのつもりでいたのに、(ひょっとしたら関係性が出来上がってることに対する甘えもあったのかもしれないけど)こう言われてハッとさせられた。自分で気付いてないんだから余計にザマァない。
 
知られたくない、暴かれたくないことを、気付かれてしまったという後ろめたさが拭えない。内省はちゃんとしなくちゃっていつも思うんだけど、自分の心の機微には敏くない。
 
 
脳は、ストレスに、弱い。
 
樋口直美さんの『誤作動する脳』を読み返していました。
 
レビー小体型認知症(脳の萎縮はみられないことが多いらしい。大脳皮質など広範囲にレビー小体=異常なたんぱく質の塊が蓄積する)(レビー小体が脳幹に限局したらパーキンソン病らしい)(確かに認知機能障害を伴う認知症=主にアルツハイマー型認知症よりも、パーキンソン病の自律神経症状とか精神症状は近そうな感じがする)(かっこ書きがたくさんになってしまった)の脳に起こった誤作動を綴っている、当事者研究……?エッセイ……?です。
 
恐らく医療従事者(看護師)として読むとしたら、教科書に書いてある症状(記憶障害、幻覚など)っていうのはこういう発現の仕方をしてて、こういう見えかた、感じかたをしてるんだ。患者さんはこんな気持ちになって、こんな風に自分で対処をしてるんだ、メモやキッチンタイマーみたいに、こんな工夫が溢れているんだとか、マインドの変化、うつ病との鑑別の恐ろしさとか、学ばせてもらうべきところは本当にいろいろ、たくさん、あると思いました。
教科書と照らし合わせてみると、あぁそっかそうだよね、解剖生理学的に脳機能と病態に対する説明がつく部分もある。
 
でも。
 
ただそれよりも私は、樋口さんが書かれる、甘くて、艶やかで、鮮やかな、極彩色の、匂い立つような色香を感じるようなそんな文章のほうに心惹かれてしまって胸が苦しくなってしまった。
白い、美しい鳥の幻覚を見て、それが幻視だと気付くシーンとかは切なくて泣きそうになったし、それより前に出てくる話だけど本物の臭いなのか幻臭なのかの区別なんてどちらでもいい、と言っているところ……。もう、ほんと、読んでくれ……うっとりの比喩が泣けるから……うっとりしたわ……。
 
 
こんな風に受容ができて、視座が捉えられていたら、言葉にできていたら、共通言語で話せたら、コミュニケーションは図りやすい、支援はしやすいだろうなと思った。
 
私と知人の間でも、患者さんと医療者の間でも。
 
 
 
ただ少し、ここまで伝えてもらって逆に申し訳ないなって気持ちは、シリーズケアをひらくで次に発行された『脳コワさん支援ガイド』を読んでても、少し感じたのです。
 
(続、く……?)