たぶんこのことを書きたくて、ブログを書きたかったんだと思う。
別に憎しみや、悲しみを書くわけではない。
「人生において、きれいなことばかりでは生きていけないよね」って話。
この話は、自分が本当に仲良くなった人にしか話してなかったんだけど、もうだんだん時効だろうと思って書きます。
もう3年ぐらい前の話。ある時、知り合いからメールが来た。
「会ってくれませんか。どうしても話したいことがあるんです」
この人、専門学校に行っていた女性。僕よりすごく若い。
とりあえず会ってみると、めっちゃ暗い表情。
「どうしたの?」と声をかけると、いまにも泣きそうな表情になる。
少し時間が経った時「あの、私、妊娠してるんです」と。
・・・・しばらく沈黙する。
専門学校に行っていて、妊娠していると・・・。
話を聞いてみる。
聞けば、彼氏らしき人は「俺はお金がない」と言い、両親からも彼となんとかしなさいと言われているらしい。
彼の「お金がない」っていう話に、はらわた煮えくり返ったけど、そんなこと怒っても、現時点ではなんの解決にもならない。
僕は言った。「わかった。借用書とか作らない。20万渡すわ」と。
答えは決まっている。中絶することになる。
僕はボランティアで若者の人工妊娠中絶を減らす活動をしてきた。だからこそ、中絶する女性の気持ちもわかる。いや、本当はこんな結果を望んでいなかった女性の、命に向き合う瞬間を見ている。もちろん、繰り返す人もいるが、本当に辛い思いをして中絶する人もいることを知っている。
女性が望まない妊娠を知った瞬間から、これからどうしようか、経済的、精神的な不安がはじまる。
ボディイメージも変化していく。中絶できる期間は決まっている。日々焦る毎日。
中絶だって、望まない妊娠をしてしまったら必要なことになる。誰も好き好んで中絶なんてしない。
中絶という必要悪。
そして僕は経済的援助をし、それを助ける必要悪。
でも、この時、このタイミングに「お金なんて渡さない」と言ったら、彼女は絶望するはず。もう明日からの生きる望みがなくなる。
なら、僕が助けるしか無いじゃないか。
結局、手術して堕ろした。
しかし、その後、20万円は戻ってくることなかった。
僕も連絡を取る手段がなくなったし、彼女からも連絡がなくなった。
必要悪って存在する。誰もがきれいに世の中生きていない。
僕が渡した20万で彼女が救われたなら、それでいいじゃないか。
お金はトラブルの元になるけど、僕は自分のお金で助かる人があれば渡してしまう人。
トラブルになるのはよく知っている。昔、NPOを設立したけど、あそこに渡したお金も全額戻ってきてない。70万ぐらい渡してあと30万ぐらい返済されてない。
このNPOの事案はどうにかしたいと思っているけど、例えば友達に貸したお金とかは、別にいつでもいいと思っている。
もし自分が渡したお金で、その人が少し幸せになれるなら、それでいいと思う。
お金じゃなくても、僕がなにかを頑張れば、他の人が幸せになるなら、僕は頑張りたい。
その人が少しでも楽になったり、幸せになるのなら、できる限り頑張る。
綺麗事ではなくて、事実。
綺麗事で書いてるなら、そもそも必要悪なんて書いてないわ(笑)
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