最近、「常識がない」という言葉を立て続けに聞きました。
1つは学生さんが病院実習に来ているんですが「最近の学生は常識がない」という指導者さんの声。もう1つは私の知り合いである看護学生の「私、常識がないんです」という声。
お互いの言う「常識」は全く違うかもしれませんが、そもそも「常識ってなに?」。
常識って人によって違うと思うんです。例えば仕事場に着く時間も、遅刻しないレベルなのか、余裕を持って早く着くのか、はたまた前日から泊まることを考える人までいると思います。「前日から泊まるなんておかしい」と思うかもしれませんが、もしも地震や大雪などの自然災害で自宅から職場までの道が寸断されていたらどうでしょうか。そう、「おかしい」というのは勝手な思い込みですよね。なんか人々の常識って、勝手な思い込みを多くはらんでいると思うんです。
先述した指導者さんの「学生の常識」って、あくまで指導者さんの常識であって、世間の常識とどれぐらい同じでしょうか。もしかしたら年齢的に同じ常識を持っている世代もいるかもしれません。しかしそれはその年代が生きてきた時代のものであり、さらにはその人達が積み重ねてきた価値観でできていると考えられます。
そして、私の知り合いである看護学生は、就職試験の真っ只中。病院の採用試験を受けていますが、そこで面接時の入室の仕方、受け答え方、さらには髪型や髪の色まで気にしています。でもこれを知らないからって「常識がない」ってなりますかね。一時的に知る知識であって、これを常識かと聞かれるととまどいます。
これら採用試験の知識は試験対策で知識を増やしてあげれば済む話であり、それを教えずに「私は常識がないんだ」となるのは、かわいそうな気がしました。先述の指導者さんはこそ採用試験の「常識」をどこまで知っているのか。その当時は良くても現在はだめな行為もあるかもしれません。時代の流れというやつですね。
ここ数年は新型コロナウイルスによって、病院実習がほぼ実施できず、模擬患者さんやペーパーペイシェントによる実習と聞いています。あのナースステーションでの居心地の悪さ、思うように行かない指導者とのコミュニケーション(患者さんとはうまくいく)、その日の運で決まる指導者ガチャなど経験できないのかと思うと、うらやましい反面、実際の現場で苦労しないかと思ってしまいます。「厳しい実習を耐え抜いたからこそ看護師だ」という「常識」も、ここ数年で消えてしまいそうです。
一方的に「常識がない」だなんて言わず、お互いが持っている知識を教え合えば良いと思うんです。先輩、年上でも知らないこと、時代とともに変化することはたくさんあると思うんです。指導する側も「常識がない」なんて言葉で一蹴せず、ちゃんと教えることが大切だと思います。指導者だって誰かから常識を教えてもらったはずですから。
最後に。
学生さん、がんばれ!!
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